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執筆者の写真学生企画 希望創発センター

第5回 「魚との向き合い方について」

更新日:2020年6月11日

                    2020.6.2 16:30~18:30 オンライン:Zoom実施

こんにちは〜高知大学の宝金です。

本日もオンライン対話すなっくを実施しました。

本日は、なんと、魚や漁業について研究している人のみの参加となりました。

同じ専門分野の人が集まったため、テーマをどうしようかみんなで考えました。

「全く関係ない農業や畜産について対話する?」「普段研究室にいても、魚について語り合ったことないから話してみたい」などなど、専門的な対話をする方向に!!

そこで、今回は

普段考えたことも、話したこともない「魚との向き合い方について」対話することにしました。

魚にはあまり興味がない宝金がファシリをしました。

私は普段から「みんなはどうして魚のことが好きなのか」「そんなに魚と触れ合うことが楽しい?」と疑問に思うことがありました。私の疑問と話しの流れから、今回のテーマになりました。

まず、「魚と触れ合った過去の経験」について対話した。

・子供の時、家の裏で魚を取っていた(川に入って網すくいや釣りなど)

・小1,2の自由研究で、家の近くの磯で生物採取して図鑑にすると金賞をとった

(すごい…40~50の生物種を採取したらしい。多様性のある磯だね)

・スーパーで魚を買ったり、寿司を食べたり

・小学校の校歌に魚の名前が入っていた(アユの子供:アビラコ)

・水族館

・小学校の教科書に出てくる(スイミーなど)

・ニモの映画=どの世代も、カクレクマノミを見ると、「ニモ!」とわかる

 →映画の影響やディズニーの影響は大きい

いろいろな意見を聞くと、小学生など、子供の時に、よく魚と触れ合っていたんだな!と感じた。子供の時の体験は貴重だな!!私は子供の時に、生き物から変な汁が出ることが分かってから、生き物の怖さを知ってしまったんだなと感じました 笑

次に、「魚を取りに行く時はどのような気持ちなのか」話した。

・釣りは趣味として楽しいから

 →子供の時から釣りをしている。親の影響。

・何が釣れるかわからないドキドキ感が楽しい

・淡水魚が好き

 →地味なのに綺麗!日本の淡水魚は素朴。また、手ごろな世界(小さい世界)で観察できる

 →海水魚は海が広すぎて、想像できない

・食べられる魚を釣ることで、晩飯になることが嬉しい

 →晩飯で、母が「これがあんたが釣った魚だよ」と言われるのが嬉しい

・小さいころに昆虫や魚は図鑑で見たことがあるが、これらの生物は身近にいるものが多く観察しやすい。一方、動物は身近には観察できないものが多い。動物園や水族館を除いて、野生の生き物を観察することができるのは昆虫や魚の場合が多い。だからこそ、魚は実物として観察できる楽しさがある。

なるほどなるほど!確かにそうだな〜。昆虫はそこらへんにいるし、魚はスーパーにも売っている!一方、犬や猫を除いて、ライオンや象は動物園に行かないと観察することができない。子供の頃は、やっぱり実物の生き物を見ることが楽しかったんだね!!

次に、「魚の好きなところは?」について対話した。

・美味しいところ

・形が好き。泳いでいる姿が良い。見た目、顔が可愛い

・魚は水の中で無重力空間にいるような感じ→ダイナミックな動きが好き

・魚は虫と比較して人間に害を及ぼさない。水の中にいるから普段の生活している環境に存在しない生き物。

外観が好きな人がやっぱり多かった。我々、人間のように陸の上で生活している生き物とは、異なる水の中で生活している生き物ということで魅力的に感じている人が多い様子だった。

さて、ここまでは、魚との向き合い方として魚に対してじっくり対話してきた。

そこで、次は、同じ研究室のメンバーということもあり、研究についても対話していくことにした。

「なぜ、その好きな魚を研究しようと思ったのか」を対話してみた。

・勉強はあまり好きじゃないから、好きな魚なら勉強できるかなと思って

・魚の料理が好きで、社会にも繋がり、さらに社会貢献もできるから

・距離感。例えば、学校の先生はいつもそばにいたから距離感が近かったけど、魚関連(水族館の飼育員など)は良い距離感で生活に馴染んでいたから。さらに、子供の頃、魚料理をよく食べたり、水族館に行ったりしていたから。

魚が好きなだけでなく、社会の現状を理解した上で、研究したいと思う人が多い様子だった。また、ここでも子供の頃の経験が大きな影響を及ぼしているようだ。

そして、私たちは、魚に関連する研究の中でも「養殖」というテーマで研究している。

そこで、「なぜ養殖を選択したのか」を対話した。

・小学校の時、種苗センターに行って、魚の研究=養殖というイメージになった

 →魚のことを仕事にする!ということがどういうことなのか、気づくキッカケになった

・もともと獣医になりたかった。病理学的なことを学びたいという気持ちがあり、さらに社会に1番貢献できる研究をしたいと思った。

・大学に来たときは、魚の生態の研究をしたいと思っていたけど、授業で「陸上養殖」というワードを聞いた。過去のイメージでは、オリーブハマチなど、海面養殖のイメージだったけど、陸上養殖という方法を知って、興味をもった。

・大学に来たときは、水族館の飼育員になりたかった。研究室を決めるまでは、養殖には興味がなかった。ただ、海外に興味があり、youtubeで見た海外の人々が食べている魚や海外に行った時に食べた魚が不味すぎて、「海外の人にももっと日本の美味しい魚を知ってもらい食べてもらえればいいのに」って思った。そこで、陸上養殖が世界各地に広がれば、世界のみんなが美味しい魚を食べられるんじゃないかと思って、選んだ。

みんなの研究に対する熱い思いを聞くことができた。普段、普通に研究室で過ごしているみんなであるが、しっかり考えて研究しているんだな!と思い、少し嬉しかった。

もっと、魚や養殖、研究に対して語り合いたいところだったが、あっという間の60分間であった。

最後に、この熱い思いがある皆さんに、今後、どんな養殖をしてみたい!か聞いてみた。

・内陸のそこらへんで海水魚を養殖したい(はりまや橋の下など)

・今の海面養殖とは違う画期的な養殖方法を考案して実現したい

 →世界の養殖を見てみたい(ノルウェー)

・手のかからない、放置してると勝手に魚が成長する養殖

 →使ってない土地で簡単に

ん〜難しいけど、やってみないとわからないから、これからいろいろなことに挑戦していきたいですね!!


今回は、参加者の専門分野についてじっくり対話してみた。

普段、このような話はしないので、良い時間になった。参加者に合わせてテーマを設定することもなかなか面白く、今後選択肢に入れたいところである。今後はいろいろな専門分野の人にも、この魚について聞いてみたかった。しかし、あまりにも専門性が高いテーマだとみんなが楽しめなくなると思うので、できるだけ皆が共有でき楽しめるようなテーマを考えることが大切だと思った。


以上、本日のオンライン対話すなっくでした。

次回は、6月10日(水)16:30~18:30でオンライン対話すなっくします!!

対話すなっくは勿論ですが、新規参加者が加わっても、アイスブレイクを活用して話しやすい雰囲気を作っていくので、気軽に参加してくださいね!

それでは、また来週お会いしましょう!!

宝金 実央

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