2022. 11. 9 18:00- 19:30
こんにちは。
2022年11月9日に本年度6回目の「対話すなっく」を実施しました。今回のテーマは「怒るとは」について。ファシリテーターは宝金です。
「怒り」という感情を表現して、相手に考えを伝えることが難しいと感じている人は多いのではないでしょうか。テーマを募集するにあたり、参加者からは、「怒ると相手との関係が悪くなりそうだ。」「どのように怒っていいか分からない。」といった意見が聞かれました。
そこで、本日は「怒る」について、対話することにしました。
まずは、「最近、怒った経験」について皆の体験を聞きました。
・後輩に研究室の掃除の仕方を怒った
・先生に理不尽なことを言われて怒った (理不尽な=効率が悪いことを何度も行うように言われた)
・後輩に「電気つけっぱなし」「使用したモノは洗う」などを注意した
・先方からいきなり物品が届く(メール等の連絡がない)
・先生に物品を渡したのに、「渡していない」と怒られた
・BBQ新歓時に、先生が空気を読まない発言をして、その場の空気が悪い方向に向かった
→空気が読めない
・人の苦しみを否定する人が嫌
→「死にたい」と言っている人に対して「甘えるな」と言っている人が許せない
・居酒屋でバイトをしていて思うこと、居酒屋で5時間滞在する人(嫌い)
・中学生に対して、監督が話しているときに目を見ずに下を向いていたから怒った
皆さん、日常的に他者に対して「怒り」を感じることがあるようでした。しかし、相手に対して本当に怒りをぶつけたかどうかは人それぞれでした。
次に、「子どものときに怒られた経験」について聞きました。
・弟と喧嘩して怒られた(喧嘩していることに対して)
・ボール禁止の公園で野球した
・水泳で泳ぐスピードが遅くて怒られた(やる気がないと判断された)
・サッカーで怒られた(怒られないようにサッカーをしていたから、やる気がないと判断された)
・小学校の先生がオーバーワークで、1人でイライラしていた
・中学校で、練習せずにミーティングしていたら怒られた(先生に報告していなくて)
・文化祭の準備をしているときにふざけていて怒られた
・5歳までチョコを食べることが禁止されていたが、チョコを食べてしまって怒られた
皆さん、親、先生、監督など周囲の大人から怒られた経験が多くありました。
次に、これまで話してきた「怒る・怒られる」という経験は、どのようなキッカケからその感情が動き始めたのかを対話しました。
「怒る」キッカケは?について聞きました。
・注意しようと思ったとき
・自分がその物事が嫌いだから
・先輩が「やっておくよ」と言われたのに、やらなかったとき
→他人への期待を裏切られたとき
・思い通りにならないとき
・自分が抱えているストレスによって感情的に怒る
・他人に間違ったことを言った時に、自分のことを怒る
→自分への反省・後悔から
・理不尽な時
・Aさん→Bさんに怒る(Bさんの今後の人生を考えたときにダメなことを注意)
・社会的ルールに反したとき
→挨拶など
・不平等なとき(自分はやっているのに他人はやっていない)
→フリーライダー
次に、自分が「怒る」ことで相手に与える影響について聞きました。
・社会的ルールを守らせる
・他人を委縮させる
・他人の反省もしくは拒否に繋がる
・他人の成長に繋がる
・落ち込ませる(自己嫌悪)
ここで、「相手のために怒る=ポジティブな意見」と「自分のために怒る=ネガティブな意見」が混合してきたので、視点を変えました。
「相手がポジティブに捉えると思う怒り方」と「相手がネガティブに捉えると思う怒り方」について対話しました。(注意:他人がポジティブ/ネガティブに捉えるかは、人それぞれです)
【ポジティブ】
・物事に対して簡潔に怒るのではなく、物事のその背景などを踏まえて怒る
→論理的に
・自分の価値観を捨てて、他人の価値観を聞く(どういう言い分なのかを聞く)
・相手のことを考える
【ネガティブ】
・一方的に自分の価値観を押し付ける
・感情が全面に出る(やりたくないな。余裕がないな。という感情)
・相手のことを考えずに怒る
・他人の不利益を理由に怒る
→選択肢を奪う(この際、その他人は反省しない)
相手のことを思って怒るとき、相手がその行動を改善するべき理由とどのように改善したらよいかを丁寧に教えていました。一方、相手のことを考えずに怒っているときは、感情的に相手を傷つける発言をしたり、強制的に意見を押し付けたりしていました。
これまで「怒る」ことについて話してきました。
しかし、他人に対して「怒り」を感じているにもかかわらず「怒れない時, 人」「怒らない時, 人」はどのように考えているかを対話しました。
・優しさ
・課題隠蔽的(他人との意見のぶつかり合いが苦手:平和主義)
→自分の体力を使いたくない
・逃げられる社会になっている(人間関係の流動性が高い)
・自分が得をするから
・自分が怒っている内容が不安(正当な怒りなのか自信がない)
「相手を怒ることはエネルギーを使うため、怒る人は優しい。」という意見がありました。確かに、怒る優しさと怒らない優しさの両方があるように感じました。
最後に今後自分が「怒る」立場になったときのルールについて考えました。
・「怒る」ときの感情は大切にする(社会的背景を持ち込んで「正当だ!」と言いたくない)
→このときの感情は、論理的に相手の立場をよく考えた上で「改善したほうがいい」という想いのことを意味する。
・敬語で怒る(他人への敬意を伝える・あなたのために伝えているということを表す)
・対面でいう
・他人に対して怒っているときに、他人の親がそのことに対してどう想うのかを考える
「怒る」ということは、感情を相手にぶつけ傷つけることではなく、自分を理解してもらい、相手を理解するための重要なコミュニケーションの1つであるように思いました。「怒り」をコントロールすることで、大切にしたい人達とより良い関係を築いていけると思います。
以上です。
次回の「対話すなっく」は、特別企画を開催したいと思います。社会人と学生合同で実施します。
2023年1月11日 19時からzoomで開催いたします!
皆様、ご参加をお待ちしております!!
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