2023. 2. 9 19:00- 20:30
こんにちは。
2023年2月9日に高知大学、東北大学、北陸先端大学および社会人と一緒に「対話すなっく」を実施しました。今回のテーマは「大人ってなんだ?」について。ファシリテーターは宝金です。
今回は、高知大学Seekersメンバーだけではなく、東北大学の学生さんと北陸先端大学の学生さんと一緒に対話しました。さらに、社会人の方に4名参加していただき、計17人(うち耳だけ参加4名)で対話しました。本テーマは、「大人」で、学生や社会人が交じり合うことで、両者に新しい発見が生まれると考え、「大人」をテーマに皆で対話してみました。
まずは、「大人になったなと感じた経験?」について皆の体験談を聞きました。
・お酒を飲んだとき
・高校野球に出場している選手がみんな年下だったときに(年取ったな…に近い)
→他人に対して「若いな。」って思う感情
・姪っ子に「おじさん」と呼ばれたとき
・一人暮らしを始めたとき
→書類や通知を処理するのが大変(いままでやってきたことと違うときに大人だな)
・周りが結婚していったとき(友達が親になっているのをみると)
・結婚式でのマナーを自ら学ばなければいけないという意識を持ち出したとき
・20歳をこえたとき(お酒を飲んだ)
・競馬で馬券を買ったとき
・初めて選挙に行ったとき
・ずっと無理して飲んでいたブラックコーヒーを、イライラしたときに自分で買って飲んだときに「苦い」と思ったこと
・自分で稼いだお金でものを買ったり、映画を観たりしたとき
・居酒屋のカウンターで、1人で飲んだとき
次に、「「大人」に対してどんなイメージを持っていますか?」聞きました。
・子供の時に大人は、なんでもできる。なんでも知っている。睡眠時間が短くても大丈夫!スーパーマン!
→実際はできてない?なんでもできるように見せている?
・大人買い→お金を使えるイメージ
・落ち着いている。とっさに出てくる言葉が穏やかな言葉が出てくる。落ち着いた言葉が出てくる。
・自分が使えるお金を持っている人
・「ポケモンが進化することが大人だ!」と子供の時には思っていたけど、あっさりと大人
になった
・子供のときは、「大人は泣いちゃダメだ」と思っていたが、簡単に泣く
・たばこを吸っている人
・頼れる。泣かない。強い。というイメージ。つまらない話を永遠に話している(←これは老人?)。声がでかい。全然面白くない話をしている(子供目線で)
・夜でも出歩ける
・政治の話を真剣に語っている人(子供のときは参加できなくて…)
⇔自分の知らないことを話していると自分の知らない世界を話しているように感じる
・つまらなさそう(アニメじゃなくてニュース見ていたり、ただ仕事をしていると思っていた)
・自分の子どもの話をしているとき
・なりたい像⇔周りが見えていて、視野が広い人
子供の時は、自分のことで精いっぱいだけど、客観視できる人
・自分のしたいことを我慢できる人
→子どもは、他の人のことをあまり考えられない?
・落ち着いている人、余裕がある。動じない。
次に、「「大人」になるキッカケは?」について聞きました。
・高校の先生に、「年齢相応でいいんだ」「変に大人になろうとするな」
・大人に舐められたくないとか、どうやったら大人になれるだろう
→「自分はこれでいいか」と思ったとき
→自分の今の状態を受け入れたとき
・親の束縛から抜け出そうとしたとき
→実家から仙台へ行って、一人暮らしをしたとき
→過去を振り返ってみると、
・子供に戻りたい。と思った時に
→我慢しなくていいのに、自由にやっていいのに、といった自立した考え方を持っている
・何か判断しなさいと言われたときに、
何かを捨てるという判断をしたときに
・大人の人をみて、「あの人できているな。」けど、自分は「できないないな」と思ったとき
・大人=自分が自立していく、自分が変化していくこと
→自分の人生のハンドルを切り出した時、自分の行きたい方向に行きたい気持ちがあったけど、親や社会が許してなかった。
親や社会が、自分が人生のハンドルを自由に握らしてもらえる
→環境・構造などが大人にさせる
次に、「「大人」になって良かったことは?」について聞きました。
・相手に支持してもらえる、任せてもらえる。
・自分で判断できる
→自由をつかみ取る。自分のやりたいことができている
・自分がしたいことができることが増えた
→仕事を選ぶとき
・社会から認められる
→高校生の発言よりも大学生の発言のほうが認められるようになっている
・結婚して子供ができて幸せ
・物欲はいいとして、
子供たちは、自由に話しているけど、今は色々と考えてしまって、話せない
・大人になって責任が増えたことや、〆切がたくさんある(自由な時間があって行動範囲が増える分、制限が増えた)
・自分の足でどこへでも行ける。自分次第でなんでもできる(ただ、制約はある。)
→自分の意志が重要になってくる。決定の自由があること。自分次第であれていることが幸せ。
・自由が増えること
一方で、その決断が自分の意志なのか?他人の顔色を伺って選択すること
次に、「「大人」になる過程で失った。」と思うことについて対話しました。
・ジャングルジムに上るっていう楽しさはなくなった、他の楽しさが上回っている
・素直な感性
→直感的にお花は綺麗だって思っていたけど、その感覚がなくなってしまった
経験によって、「同じだから」
→きれいだと思うけど、直感的に、そう思えなくなった
・選択肢の幅が減っている
→理系/文系と別れていくにつれて、さらに選択肢が減っていった
・夢を見ていた物事の現実を知って、選択肢が減った
・相手の時間を取らしてしまうって思って、コミュ力が減った。
→(学校での話)先生の時間を取らしてしまう。と思って、画鋲が落ちていても、拾って先生に渡さなかった(子供のときは、相手のことを考えずに画鋲を拾って先生に渡していた)
・初めての経験が減っていく、その経験がなくなって感動することが減っていった
・感情をコントロールすることができるようになったから、上手に泣けなくなった
→音楽で泣けなくなった?制御する力が上回っている
・選択肢が減っても、挑戦する人はいるな~
→可能性を探る努力を失っている
(子供の時は、まぁ無理かもしれんけどなって思いながら、努力していた)
→ちょっとでも(小さなこと)可能性があるなって思うことを失った
・一歩踏み出す勇気がなくなった(初動力)
・役割をもらって喜ばない
→子どもは役割をもらうことが嬉しい
→大人は、「責任」を責任のことを考えてしまい、役割をもらっても喜べない
・素直に吸収力が減っている
→経験してきていることがあって、その経験と比較して物事を考えている(癖がついて、ワンパターンで考えてしまっている)
→新しい物事を受け入れられなくなっている
・「経験」が次の可能性が狭めている
→「経験」は良いこともあるが、良くない面もある?
・現実的な思考に近づいていることかな?
→空想しない。現実的に無理だと思ってしまっている
・目上の人にため口で話すこと
→中学生はあまり考えずにため口(ため口は、その人の感情を表現しているように思える)
・「自分の正しさを信じること」を失った
→絶対にない!とか自分の正義を語っていた
→信じたことを言えなくなった
最後に、「「大人」とはなにか?について」対話しました。
・「おとな」になりたくない
→運命にあらがって生きていきたい「かつて天才だった俺たちへ」の曲を聞いてみよう
・大人になるにつれて選択肢が減ったり、自由がなくなっているかもしないけど、自ら選択肢を探していきたい
・自分の大人像はかっこいい人。だから、まだ子供っていう面もあるけど、大人になれるように
色々と憧れていきたい。守るものが増えてきて、子供らしさは減ってきているけど、頼られる。守れる。といった幸せもあるので、このまま「大人」を楽しんでいきたい
・角が取れて、丸くなる
・自分が「子供のときをふりかえる時間がいるのかな?」と思った
・自分に肩書があると、なかなか自由にできない
・感謝の気持ちを持てる人
・他人事としての大人は、理想像、自分事としての大人は縛り
・デメリットをメリットに変えられる思考があれば、乗り切れる
→可能性を信じていきたい
・「大人っぽい大人」に出会えた
「子供っぽい大人」を目指したいのか、どっちなのかわからなくなった
・自分は「子供」っぽい
中学生と話していても「俺よりも大人だ」って感じることがたくさんある
・大人には近づくことはできるけど、到達することはできないのかな?
以上です
今回は、「大人」の経験値が異なる学生と社会人が一緒になって対話をしたからこそ生まれた内容がたくさんありました。。私たちは、子供の時、「憧れ」や「希望」を持っていました。しかし、ふと気づくと「大人」になっていて、自由を獲得して行く一方で、「責任」や「経験から来る妄想」が生まれてきて、憧れや希望を持つという楽しさが消えてしまっているようです。また、個人の問題だけではなく、その環境や社会が我々を「大人」にするようです。
普段は高知大学生のみで対話をしていますが、他大学の学生さんと対話することで、より一層深い対話を実現できることを改めて実感しました。また、皆様とお会いできることを楽しみにしております。
この活動で、今年度の活動は終わりとなります。
また4月には、新入生歓迎の「対話すなっく」を企画し開催したいと思います。
引き続き、Seekersの活動をどうぞ宜しくお願い致します。
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