こんにちは!高知大学、黒潮圏総合科学専攻の宝金です。
5月19日に実施した、対話すなっくについて書きたいと思います!
本日も、今まで同様にZoomを活用したオンラインで対話すなっくを実施しました。
この自粛期間中は、1週間に1度対話すなっくを実施しています。
この状況は色々なことに挑戦できる好機と捉え、今回のテーマは「宇宙人、いるならどんな人?」というざっくりしたテーマで実施しました。
さらに、Zoomの「ブレイクアウトルーム」を利用してチーム別で対話をする方法で挑戦しました。
このやり方の予測されるメリットは、
・チームごとにファシリテーターを決めて対話することができるため、ファシリテーションをする機会が増える
・チームに分散することで、参加者はいつもより発言する機会が増える
と考え、一度挑戦してみた。
それでは、どんな対話が繰り広げられたのか紹介していく。
まず、全体向けに、導入として以下の説明をした。
「宇宙人」という言葉は、世の中に存在する言葉ではあるが、どんな人なのかは定かではない。そのような人について、外見から内面まで、参加者が想う宇宙人を共有し、その人物はどんな人物なのか語り合うことにした。
注意することは、雑談にならず、ファシリの誘導に沿って対話するということを徹底した。
本日は、5名の参加であったため、ランダムに2名と3名のチームに振り分けて行った。
ランダムにチーム分けすると、男性3名チームと女性2名チームに振り分けられた。
まずは、男性チームから対話の内容について記載する。
男性チームは高知大学農学専攻の松永くんがファシリとして進行した。
まずは、「宇宙人という言葉からイメージするものは?」からスタート!
・足が10本20本ある。・NASAのイメージ ・体が銀色 ・実際には存在しないもの
・体が硬いものや柔らかいものがいる ・なんか敵っぽいイメージ
など挙げられた。3人のイメージしている宇宙人は全く違いそう…
そもそも、SFとはなんなのか…「空想的な小説」
果たして、宇宙人という言葉は誰が最初に使ったのか
→宇宙の存在に気づいた人がつけたの!?
果たして、なぜ、宇宙に人がいると思ったのか?
・地球には人がいるけど、他の惑星にいるとは限らない
→なぜ地球は人が住める環境なのか(太陽との距離、酸素、水など)
火星にいるとしたら、太陽の熱に強くて水のいらない人がいると推測
というような細かい疑問が多々出てきた!
そこで、なぜ宇宙人は敵っぽいイメージを抱くのかを考えてみた。
・地球人は宇宙人に対して敵意を持っていないが、宇宙人は地球人に対して敵意を持っているイメージがあった。
→漫画やアニメなどのイメージが先行している
・「目から」や「指から」ビームなど、攻撃的な武器を持っている
・宇宙は人間が生きにくい環境→そこで、宇宙人は生活している
→地球人には敵意がない…
ここまで、宇宙人のマイナス面も見てきた!
一方で、宇宙人はいてほしいと思うのか、さらに、どんな人ならいてほしいと思っているのか対話してみた。
・良い性格だったらいても良い
・外国人のような感覚だったら良い(文化、言葉、環境の違いのみだったら)
→同じ生き物だと思えば、友達になりたい
→コミュニケーションが取れて友好的な関係を築けるならば!(攻撃してくるなら嫌だ)
・平和第一(戦争は回避したい)
・宇宙(住んでいる惑星に)に連れてって欲しい
しかし、どうしても、宇宙人の存在によって、地球への弊害が思い浮かんでいた。
・他の惑星にすごい技術があると、地球の技術が用無しになって、宇宙人に乗っ取られる可能性がある
・宇宙人が来ることによって、地球に今までないものを持ち込んでこられて、教科書の内容が変わっちゃうかもしれない
さらに、新たな環境問題や、新たな疾病が生まれることも考えられた。
以上から、宇宙人が地球に来て良い条件は
・地球に来ても、絶対に宇宙に帰れるという条件(自分の惑星に戻れない場合、地球が乗っ取られる可能性があるから)
ということが話された。
男性チームの「宇宙人、いるならどんな人?」というテーマに対して出した内容は
・生態不明の外国人
・地球人の敵
→一方で新たな発見を導いてくれる存在、期待感を抱かせてくれる存在
・少なくとも地球には住まない人(地球に来てもちゃんと帰る)
外観は、人間ではないような外観で、海の生物と似たようなイメージがある(タコなど)
次に、女性2人チームの対話内容です。ファシリは関上さんが行った。
まず、宇宙人のルックスについて対話した。すると、いろいろな姿の宇宙人が思いついた。
・クラゲっぽい、頭めっちゃでかい、体めっちゃ細い、何色でもOK!
→重力がないからこそ成り立つ体
今までどんな宇宙人が描かれてきた?という質問では
・ヨーダ ・トランスフォーマー ・E.T.
・かぐや姫(竹取物語)
→おじいちゃん、おばあちゃんと仲良くなる 月から来て、月に帰る
・神様→どこにいるのか
・ベジータ、悟空など
ここで、宇宙人についていろいろ出してみたが、
宇宙人はそもそも人間なのか疑問に思った。
そこで、次に「宇宙人はそもそも人なのか」を話した。
・映画の宇宙人は強いし、頭が良い、さらに、最新の機械を持っている
→けど、地球人に負ける
・宇宙人の作品は誰が一番最初に生み出したのかは分からない
・宇宙人ってアメリカの作品が多く、アメリカの作品は宇宙人は攻撃的
→日本はそうでもない。
なるほど〜〜女性チームは、宇宙人は作品の一部と捉えてたのかな!?
想像する宇宙人はたくさんいるけど、
実際の映像に出てくるのは、動く光が多い。
地球人は宇宙人に対する夢が溢れているから、ぜひ会いたい!という意見が多かったようだ。
以上、男性チームと女性チームの内容でした。
これらの対話内容をチームごとで共有した。
お互いのチームで共有して出た疑問があった。
それは、「宇宙人という言葉や認識はいつ始まったのか」だった。
SF映画など、いつからか始まった宇宙人の想像を、筆者独自のアレンジでいろいろな宇宙人として描き始めているのだろう。日本ではかぐや姫という宇宙人?と思われるような対象を描いたものが江戸時代から確認できる。
果たして、宇宙人の起源は何なのか?、疑問である。
また、「宇宙人は地球で生きることができるのか」考えていた。
地球は、太陽との距離が程よく、酸素や水がある。その環境に、他の惑星の生き物が生存することが可能だろうか。一方で、宇宙人の技術は進化しているようなイメージがあるので宇宙人によって全て乗っ取られる可能性もある。
以上、時間が来たので、本日の対話すなっくを終えた。
今回、2チームで実施することで、それぞれのチームの特徴がでた。
それは、理系か文系かというところである。
男性チームは理系3人で化学や物理などの視点から話が出た。一方で、女性チームは文系の学生がいたことで、「かぐや姫」の話などが出た。
かぐや姫は確かに、宇宙人かもしれない。そう考えると敵対的な意識が和らいできた。
また、男性チームでは、宇宙人に対して敵対視していたが、女性チームは、ウェルカムだった。これは、優しさなのか?笑、それとも、映画のイメージなのか、定かではない…。
宇宙人は果たして存在するのかどうか、永遠の課題でもあるが、空想の人物に対して、参加者同士が、宇宙人の想う姿について対話する時間はとても内容が濃いものとなった。
今回は、哲学的なテーマではなく、ざっくりしたテーマで実施した。雑談になりやすく、対話に深みがなかったかもしれない。しかし、対話するキッカケとしてはやりやすいテーマであった。
いろいろなテーマを場面場面で使い分けていき、人と人とが繋がるコミュニティーを作っていきたいと思った。
次回のオンライン対話すなっくは、
6月2日16:30~18:30で、今回同様Zoomで実施します。
ファシリ、テーマはまだ未定なので、ぜひ、ご参加ください!!
お待ちしています!!
高知大学 宝金実央
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