2020年11月17日 19:00~21:00
みなさん、こんにちは。
今回の「対話すなっく」でファシリテーターを務めました、高知大学大学院修士1年の公文です。今回のテーマは『公ってなんだろう』です。
私たちSeekersの活動に、新たに『高知大学オンライン公民館』という活動が加わりました。今回の「対話すなっく」では、『公民館って何だろう??』というテーマにしようとも考えましたが、第一回高知大学オンライン公民館では、この言葉の意味について触れようと思っております。
気になる方はぜひご参加ください!!
そこで今回は、公民館にも用いられている『公』の意味について深掘っていくこととしました。
はじめに、「公」の付く言葉にはどのようなものがあるか意見を出し合いました。
それぞれ、公民館・公園・公式 (非公式)・公立・公務員・公文書・公衆・公共・公認・主人公・公平 (不公平)・公正・公開 (非公開・未公開)、そして公文が挙げられました。少ない時間で思いついたものを挙げてもらいましたが、意外と出てこないものですね。
挙げられた言葉について、どのような意味があるのか、またどのような印象があるのかについて語り合うと、公民館って地域や集団などある特定の組織に所属している人ならだれでも (制限がある) 使える施設だよね 。
一方で、公園ってだれでも自由に出入りできて自由な時間を過ごせる (だれでもに制限がない) 施設だよね、といった意見が出ました。
また、公式という言葉は
§twitterなどで見かける公式アカウントの公式は、みんなに認知されているという意味合い
§著作権や権利が明確化されているという意見
§数学や理科でも公式って使われるよね
といった意見も出されました。
後者の公式には、「」だれでも使える」という意味合いや「何を求めるのか」という求めるものに対する権利を有するという意味合いも持っている等の意見が出されました。
所有権の範囲に対して公が使われる印象が得られました。
他には、公立や公務員、公文書、公共 (公共施設・公共団体・公共交通機関) に用いられる公は、国や市町村が主語もしくは目的語となる言葉であるという意見も出されました (例えば公立は国や市町村が立てた)。
一方で、公共団体は、公(みんな)のための団体なのか、公 (国や市町村) がやっている団体なのかという疑問が生じました。
この点については、高校の公民の授業で習う、「国ができるためには領土・国民・主権が必要である」などの話も織り交ぜ、参加者同士で腑に落ちるところまで深堀りました。
また、この疑問に対し
みんなのために行動できる人が公務員や政治家になる⇔みんなが認めた人が公務員や政治家になると同じ事が言えるのではないかという意見も出ました (卵が先か鶏が先か論)。
ここまでの話では、公には「所有権の範囲」「国や市町村」というグループ分けができるものがある一方で、未分類な言葉がまだ存在しました (主人公、公平・不公平、公正など)。
特に公平と公正の違いについては今後新たなテーマとして扱いたいという声をいただきました。また、100人中何人までを「みんな」と称することができ、100人中何人の声を以て公の機関は動くのだろうという疑問も生じたところでお時間となってしまいました。
今回の「対話すなっく」経て、公の言葉が持つ曖昧さを今一度よく考えたいと思うようになりました。
次回の「対話すなっく」が今年最後になります。ぜひご参加ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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