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執筆者の写真学生企画 希望創発センター

第15回 オンライン「対話すなっく」「高知ってどんな場所?」

                          2020.10.14 19:00~21:00 Zoom

 2020年10月14日の「対話すなっく」のテーマは、「高知ってどんな場所?」でした。ファシリテーターは高知大学大学院修士課程1年の松永です。今回のテーマは、新型コロナウイルスの影響で高知県には来ていても外出出来ずに高知をまだよく知らない大学1年生のために、私のように高知大学に入学し、数年間にわたり、高知県で生活を送ってきた人が考える「高知という場所」について対話しました。さらに、このテーマは私たちが大学卒業後、高知に残る人と高知から出ていく人に分かれて、これから先、高知に住むか住まないかを考えるうえで、みんなが「高知」をどのように捉えているのか、様々な視点から高知を知りたいと考え、テーマを設定しました。

はじめに、「高知といえば何をイメージするか?」というところから、意見を出し合いました。

・カツオ、海、山、川(四万十川)

 →やはり豊かな自然や海の幸が真っ先に挙がりました

・ごっくん馬路村、ミレービスケット、よさこい、坂本竜馬などなど…

 →高知の特産品や文化

・すぐ仲良くなれる

・物をすぐにくれる

・酒飲み

・交通の便が良くない、道路が混む

・静か

・空気が気持ちいい

などといった意見が上がりました。豊かな自然、様々な特産品や文化、気さくな人間関係、静かな環境などポジティブなイメージが多かった印象です。一方で、交通の不便さなどネガティブな要素を指摘する声もちらほら…

さらに、参加者の中に高知県外の出身者も多かったため、「高知県は他県と比べてどうか?」という話題へと移行していきました。

・終電が早い、便が少ない

・運転代行の文化

 →北海道出身の参加者にはあまり馴染みのなかった文化のようでした

・パチンコ屋、魚のいる用水路、公園が多い

・個人経営のお店が多い

・女性の働いている率日本一位では?

・私立大学がない(大学が少ない)

などといった意見が挙がりました。先ほどの議論に加え、他県と比較したことで、高知県のもつ特色が浮き彫りになってきました。良きにつけ悪しきにつけ、高知県はどちらかといえば田舎寄りの特色を持つようです。また、運転代行文化など、高知県民はお酒好きであるというのは間違いなさそうです。

高知県の特色が見えてきたところで、「高知県で生活する中で最高だと思う点」について意見を出し合いました。

・その土地のものを食べれる

→自分たちと一緒の環境で育っているものを食べれるのが幸せ

・すぐ宴会をするところ(いいも悪いも)

・ルールがない(挨拶とかも自由)

・どこでも泳げる(川も海も)

→アウトドアが最高

・めっちゃ食べ物もらえる(みんな畑を持っている)

・気候的に暖かい

・大家さんとかガス会社優しい

→ヤマトの人と仲良くなって共通の隠し場所に置いといてもらえる

・実家はご近所仲がいい

などといった意見が挙がりました。高知県特有の人と人の距離の近さ、気さくな雰囲気を最高な点として挙げる意見が最も多かったです。また、暖かく自然豊かな高知県は、アウトドアを好む人にとっても最高の環境であるようです。

続いては、逆に、「高知県で生活する中でここはちょっと…と思う点」について意見を出し合いました。

・飲み方がしつこい(長い)

→居酒屋バイトの時、お客さん長いの嫌

・娯楽の種類が少ない

→スポーツの応援できる場所とか

→マニアックな趣味の選択肢少ない(祭りと酒と自然に振れすぎ)

・終電は早い

・高知にいるんだから飲めるでしょの文化

・電車すぐ止まる(JR)

・路面電車時間通りに来ない

・駅前が寂れすぎ(暗くなるのが早い、人もいなくなる、寝るのが早い)

→インドア派にとってみればそこは気にならないという声もあり

・デリカシーのない人が多い

→フレンドリーが行きすぎ?

といった意見が挙がりました。酒飲み文化、気さく(過ぎる)人間関係に触れる意見が出ました。これらは「最高だと思う点」で挙がった要素と同じですが、人や状況によって感じ方が異なるようでした。また、生活の不便さについて指摘する声も多かったです。

そのほか、コンサートや舞台が欲しい、県外に出るのに時間がかかるなどといった意見が挙がっていました。また、浮ついた大学生が少ない点が良いという一風変わった面白い意見もありました。

ここまで、それぞれの思う高知の印象について語り合ってきましたが、最後に「社会人になっても高知に住むか?」という問いに各々答えていく形になりました。結果は以下の通りになりました。

・住まないです(遊びには来たい)

・住まないです(大学だけでいいや)

残念なことに、今回の「対話すなっく」は様々な事情により途中退出者が多く、テーマ設定の核心であるこの問いに対して「住みたい」と答える意見が出ませんでした。おそらく、退出者のなかには「住みたい」と答える人もいたはずであり、そういった意見が出ていれば、より喧々諤々の面白い対話ができていたことと思います。

社会人として高知に住まない理由としては、先の議論でも度々話題に上っていた不便さに言及する意見が多かった印象です。また、都会と比べて、仕事に関連する労働環境が整っていない(と感じる)といったものもありました。しかし、これらはあくまで「今後も住むか住まないか」という視点からの否定的意見です。

住むまではいかなくとも、また遊びに来たい!という声も多く、参加者のなかに「高知が嫌い」という人間は一人もいませんでした。参加者全員が、高知県での生活のなかで高知の持つ魅力を発見しているようでした。

今回は、「高知県ってどんな場所?」というテーマで「対話すなっく」を行いました。今回、興味深かったのは、同じトピック(例えば、高知特有の気さくな人間関係)について、人によって異なる感じ方をしており、肯定的な意見と批判的な意見の両方が出てきたことだと思います。話し合いの場では、流れに逆らわない肯定的な意見のほうが発言しやすいものだと思いますが、様々な視点から有意義な話し合いを行うためには、時には批判的な意見も必要になってくるのではないかと思いました。後半、「高知は最高!みたいな意見が出ている空気で、批判的なことなんて言えなかった」というようなことを言っていた参加者がいたのが印象的でした。


今回の対話を通じて、様々な視点から見た高知について知ることができたと思います。

それでは、次回の「対話すなっく」でお会いしましょう。

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