2022. 9. 28 18:00- 19:30
テーマ:「愛とは」
こんにちは。
2022年9月28日に本年度5回目の「対話すなっく」を実施しました。今回のテーマは「愛とは」について。ファシリテーターは安宅です。
人々の生活の中に様々な形で存在している「愛」。
しかし、この「愛」について意外と考えた機会がなかったので、このテーマを設定しました。
まずは、「最近、愛されていると感じた瞬間」について皆の体験を聞きました。
・先生がおごってくれた
・家族が新米を送ってくれた
・母親に抱きしめられた
・友達が指摘してくれた
・爬虫類がかわいい
・服とかカバンが好き
・後輩にお腹をポンポンされた
・友達に誕生日を祝ってもらった
次に、「自分が愛しているなと感じた瞬間」について聞きました。
・実験で飼育している魚を心配してしまう
・危険が迫ったときに、まず親や兄弟を心配する
・教え子なら、どんな時でも受け入れられると感じる
・相手のことを想って家事をした
・自分の能力を愛している
・なんでも言い合える仲の人に対して思った
親や兄弟、友達、恋人、はたまたペットなど皆さん様々な形や場面で愛を感じることがあるようです。
では逆に、「愛されてないと感じた瞬間」についてはどうでしょうか。
・バイト先の人が自分にだけ冷たかった
・自分に余裕がないときに雑な対応をしてしまう
・相手と距離をとりたいと思ったとき
・気づいたら無関心になっていた
・そもそも興味がない
・自分にメリットがないから関わらないでおこうと思ったとき
そもそも興味がなかったり無関心のものには愛を感じないという人がいる一方で、あえて愛を与えないように考えて行動する人もいるようです。
相手からあるいは自分からの愛、また愛があるときあるいは無いときと、ここまで様々な角度から愛について対話をしてきました。
では愛とよく似ている「好き」とはどう違うのでしょうか。
・気持ちの程度の違い(愛>好き)
・距離感の違い(物理的or精神的に)
・見返りを求める:好き 見返りを求めない:愛
・それに対してどれだけ真剣になれるか 真剣になれたら愛
・形が変わって、元の魅力がなくなってしまっても好きでいられるのが愛
・もっと好きなものが出来て心移りしてしまうのは愛ではなく好き
・もとから意識していないのが愛
・好きの程度がある一定を超えるとそれは愛
全体的に、好きよりも程度が高い (重い?) のが愛だという考えの人が多いようです。
では、なぜそれだけ強い気持ちで好きになれるのか、つまり「愛する理由」は何なのかについて対話しました。
・距離が近いから結果として愛してしまう
・それが自分の模範になるから愛してしまう
・精神的に切り離せない、好きとかの尺度で測れないくらい大切だから
・自分と共感の度合いが大きいことに気付いたから
・相手が自分を愛してくれたから
・理由なんてない
・自分への有用性以前に愛してしまう
色々な「愛」を感じるキッカケがあるようですが、そもそも愛する理由なんてないという考えもたくさん出ました。
ではそんなときには理由もなく感じてしまう「愛」とは一体何なのでしょうか。
最後に今日のテーマ「愛とは何か?」について皆の考えを聞きました。
・自己愛が他者に及ぶこと
・執着心
・どんな相手に対しても持てる感情
・好きがずっと持続すること
・損得以前のもので、それがなくなると自分が傷ついてしまうもの
・無条件に相手を大切に出来ること
今回の対話の中で、皆から多くの「愛」についての考えを聞くことが出来ました。皆で意見を出し合う中で、愛には様々な形があるようで、意外とそれらに共通点があるようにも感じました。損得勘定なしに、理由もなく、行動してしまう気持ち、のような部分で共通した意見がたくさん出たように思います。また、こういった気持ちを無意識のうちに感じていた、という人が多いことも興味深いと思いました。「愛」というと少し大げさに感じますが、私たちは日々ほんの些細なことで愛を与えたり感じたりしているのかもしれません。今回の対話をきっかけに、生活の中でもいつもより少しだけ「愛」を意識して自分や人のために役立てられたら、少し豊かな気持ちで暮らせるのかもしれないなと思いました。
次回の「対話すなっく」は、11月9日 (水) の18:00から朝倉キャンパスで開催したいと思います。ぜひ、ご参加をお待ちしております。
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