2022.8.22 10:00-17:00
皆さん、こんにちは。高知大学の宝金です。
2022年8月22日に東北大学の佐藤智子先生による「ファシリテーション研修」を実施しました。その様子を紹介します。
★早速、「ファシリテーション」とは何か?について、みんなで考えてみました。
学生の皆さんは、意外と「ファシリテーション」という言葉を聞く機会が少ない様子でした。以下、学生の意見を記載します。
・希望創発センターで話し合いをリードしてくれる大人たち
→グループで話しているコトをまとめる (方向を示す)、リードする。
・インターンシップでのグループ話し合い
みんなで出し合った意見をまとめる
→個人の「クセ (個性)」:拾う意見/拾わない意見
・意見を出しやすい雰囲気をつくる→心理的に“安全”な場所
→意見に言及しながら進行する (1つ1つのアイディアを丁寧に捉え尊重する)
・司会の進行:テーマや細かい目標を作る
→大きなゴールに向けて小さいステップを用意していく
・議論のポイントをまとめてくれる。
・議論を脱線しないようにする。
・多くの人から意見を引き出す
→その際、テーマに沿わない話が出たときに、元に戻す
話し合いの手綱を握っている人
・誰の意見でも拾う→深堀りをする。
・周りの聞いている人にわかりやすく伝える
・グラフィックで記録する。
・決められた時間内で結論をまとめる。
★学生の皆さんは、他の学生の意見を色々聞くことで、イメージが湧いてきたようです。
次に、上記の中でも特に「気になるPoint」を出してみました。
・意見を出しやすい「雰囲気」とは、どのような雰囲気なのか?について
・ファシリとして深堀りをするコツ
・参加者全員の意見をまとめる
・「意見をまとめる」時のファシリの裁量について
→少数派の意見をどのように取り入れるか?
・広い視野や気配り
・意見を聞きだす方法
・記録としてどのように文字化 (表現) するか
・決められた時間の中でどのように議論を展開するか
このような学生の意見を踏まえて、佐藤先生に「ファシリテーションの基本」について教えていただきました (これまでの対話を通して、佐藤先生がファシリテーターとして実践して下さったので、実感を持って研修の内容がわかりやすかったです!)
★次に、2019年に実施した「対話すなっく」の録画とトランスクリプトを見ながら、対話の流れを3つのグループに分かれて分析し、ファシリテーターの役割を参加者の皆で考えました。まず、対話の流れについて分析しました。
・最初に抽象的なワードを提示して、対話がスタートしているため、参加者の認識がズレてしまっている。
→具体的なテーマを提示する必要がある。
・参加者の中で話す人が固定化されている傾向にある
→参加者が考えやすい・体験談を話せる問いを設ける
・主観的な発言が多い
→仲良しメンバーの会話になってしまう (会話と対話の違いですね!)
・リズム感、テンポが悪い
→参加者が発言しない時間が長い
・声が小さい、ハキハキしていない
・雰囲気がかたい
・次から次に話している
→誰が話しているかわからない
・ムダ話=本題から逸れている
★これらの分析を踏まえて、我々が考える「ファシリテーターの役割」について考えてみました。
・参加者がイメージしやすい質問で対話を始める(実体験に基づく話)
・対話をリードする人 (ファシリテーター)と対話の内容を記録する人 (グラフィック)を分ける (担当者を分けることで円滑に対話が進む)
・アイスブレイクを実施し、参加者が話しやすい雰囲気を作る。
・小テーマを設定→こまめにまとめる
・メリハリ→挙手制を機能させる
・発言が苦手な人でも参加できる工夫 (クイズなど)
・定義をどこまで明確にするか
→方向性を決めすぎず、具体的なテーマで問いかける
・人数が多いと話しづらい。
→挙手制、参加者に振る
・身近な想像しやすいテーマ・問いから始める。
・参加者から抽象的なワードが出てきた際に、参加者の認識を揃える。
本日の研修では、私たちが行っている「対話すなっく」を振り返りながらその中になる各種課題を抽出し、抽出された課題について、「ファシリテーターの役割とは」について皆で考えました。
最後に、本日教えていただいた内容を踏まえながら、「安心・安全」というテーマで「対話すなっく」を実施しました。
ファシリテーターは坂本君、グラフィックは安宅君が担当しました。
今回は、「練習」ということで、佐藤先生のアドバイスを頂きながら実施しました。
次回は、この経験を踏まえて、自分たちで実践していきたいと思います。
次回の「対話すなっく」は、今回のリベンジとして、ファシリテーターは安宅君が担当します。9月28日 (水) 18:00から朝倉キャンパスで開催いたします!ぜひ、ご参加ください!
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