2021.1.17 19:00-21:00
テーマ:「何のために学ぶのか?」
今回の「対話すなっく」では、前回に引き続き、特別企画として「高知大学×東北大学×社会人」の合同「対話すなっく」を実施しました。
今回のテーマは「何のために学ぶのか?」で、ファシリテーターは宝金です。
「何のために学ぶのか?」というテーマは、我々大学生は、大学の授業があり、その授業を通じて色々なことを学ぶ機会を得ています。しかし、人それぞれ授業の受け方は異なり、人それぞれ学び方は多種多様だと考えられます。そこで、今回の「対話すなっく」では、「学ぶとはどういうことなのか?」「どのような「学び方」があるのか」について対話していきたいと思います。今回は、高知大学生5名、東北大学生5名、そして社会人2名による「対話すなっく」の内容を紹介していきます。
まずは、参加者の皆さんに「ここ最近の学んだことについて」という問いかけから対話した。
・PayPayのチャージ方法
・「アイディアの生み出し方」という本を読んで学んだ
→資料を集めて、要素を集める
・音楽の分野で音の作り方
・構造式の炭素Cは書かない (ベンゼン環の)
・イカ釣り→欲を題した時は獲れない
・金ダワシの使い方
・実験でプログラミング言語を学んだ
・医学の先生から筋肉の超回復について
・メルカリ 物が売れ安い時間帯がある
→ネットで学んだ
・ワックスを剥がして、塗ることを学んだ
・Google meet ブレイクアウトルームがあることを知った
ここでは、最近、参加者が学んだ経験を話してもらい、参加者がどんなことに対して「学び」を得ているのかを共有しました。参加者の皆さんは、興味を持ったことや疑問に思ったことに対して自ら学んだ経験があるように感じました。一方で、高校では、数学や英語などの勉強から学んだ経験もあると考えられます。
次に、「高校の時に、どうして勉強していたのか」と問いかけて対話した。
・部活やっている時は、赤点を取らないようにするため
→部活を引退すると、行きたい大学に行くために勉強した
・高校の勉強に憧れていた (ベンゼン環など)(sinθ、cosθ)
→中学生の時、sinθのように文字配列にかっこよさを感じていた
・高1のときはクラスにライバルがいたから勉強したが、高2からは行きたい大学を目指すために勉強した
→オープンキャンパスで経営を学んだ あと雰囲気
・いい成績を取ると褒めてくれる
・お兄ちゃんが勉強してなくて、就職に苦しんでいた(あぁなりたくないな)
・教養は最低限知っとかないと恥ずかしいなって思っていた
今回の参加者は、しっかり目標を持って、高校時代に勉強していたことがわかりました。そして目標を持つことで、学びを得ていることも感じました。ここまでは、参加者の皆さんが経験してきた「学び」について対話することができましたので、次からは「学ぶ」とはどういうことなのかについて対話することとしました。
次は、「学ぶ動機は?」について対話した。
・自分の身の回りをよく知ること
・好奇心
・目標に近づくために
・何に対しても面白そうだな
・将来を見据えて
・面白そうに話す人の話を聞いたとき
「この人と面白さを分かち合えるようになりたい」
・自分が好きな人と物事を共有したい
自分が知ってた方が、話すときに楽しい
・失敗をしてからモチベーション上がる
・興味がある=好奇心?
→きっかけがある。例えば、ワインを飲み始めた。ワイン→ブドウ→産地を知りたいなと思った
・何かするのに必要な知識
・対等に語り合いたい
→浪人の時、自分は理系だったが、現代文の先生が面白かったので語り合いたい。
・好奇心かつ素直になって学ぶ 意外なところでその学びが生きることがある
→大学に入ってから、色々なことに対して「学び」が生きることがあることを自覚して行動できている。例えば、図書館に行くと、色々な本に気になってしまうようになった。
・好奇心→何となく「カッコいいな」と思う
・義務だったから
今回、印象深かったことは、「好奇心」という言葉でした。多くの参加者の皆さんは、「好奇心」を持って、色々なことについて学んでいることがわかりました。しかし、「好奇心」というのは、能動的な学びに繋がりそうで、学校教育で学ぶような受動的な学びはどのような学びとなるのでしょうか。それぞれの良さについて対話することとしました。
次に、「能動的 (好奇心) な学びの良さ」について対話した。
・本当は機械がやりたかったけど文転した
すべて自分にいい形で還元される
・単純にやってて楽しい
→ワインに対して「このブドウの品種って産地で名前違うけど。。楽し~!」
・自分が好きでやってる学び
→ゴールがない、自分の好奇心が満たされるまで突き詰める
「ここまでやったらいいかな」がない
仏教が気になった時に納得いくまで読みあさったからこそ理解できた
・制限がないこと
→高校の課題やることが多かった、心の余裕がない、苦痛だった
→何もなくて、自分で何でもできる、楽しさを感じた
・好奇心で学んでること→専門知識がない分野が多い、
専門知識がないから何も気にせず質問ができる
・人とつながれる 自分から求めていくものだから、コミュニティができやすい
学問の融合?異分野の学問が重なる
・過度な競争がない ストレスがない
一方、「受動的 (義務的)な学びの良さ」について対話すると、
・好奇心が人よりも弱い
→与えられることで初めて好奇心を持って能動的に学べる
・誰かが教えてくれる学びは、その人の学んできた道筋があるから、わかりやすい
・与えられると、はじめは嫌でも、段々楽しくなって視野が広がる
どうせやるならやったろ!という負けず嫌い、好奇心
・結果的に自分のためになる
→親にこれだけはやっときなさい。と言われて「なんで?」と思っていたが、後々役に立ったことがある
・視野が広がる 無理やり食べさせられるとおいしいものに出会う
・人とつながれる 必修の授業で、友達と協力したり話したり
・能動的はしんどくなったらすぐやめれる
受動的は、赤点とか一定のレベルまでは絶対やらされる
→テストやばいからやらないと一定の点数は取れる
・受動的なものからすべて始まっている、能動的な学びにつながる
・基礎的なことを何回もやることは誰かから強制されないとやらない
何度もやることで身につく
能動的な学びも受動的な学びもそれぞれに良さがあり、必要不可欠な学びであることがわかりました。その中でも、受動的な学びは基礎的なことである一方で、能動的な学びが、自分の自身の学びとなることがわかり、能動的な学びの重要性を感じました。能動的な学びから、必要に応じて受動的な学びを求めるとき、もはや受動的な学びは能動的な学びになっているのかもしれませんね。
最後に、今回話してきたことを振り返りつつ、「学んだ」と感じる根拠について対話した。
・学んだことが実際に活かせたとき
・学んでできなかったことは、いかにそれをどう乗り越えるかの学びになる
・自分で学んで、それを使って何かできた時
・新しいものに触れて、「お~!」「へ~!」と思ったとき
→感情が動かないと学びではない
・自分の中にある知識と知識がつながること
・物事に触れて何かしらの変化が生まれた時
周りの人が意識の高い授業を受講しているのを見て、「自分も頑張らなきゃ」と思う
授業を受ける前後で自分の考えが変わる
・人に教えられるぐらいになったとき
今回は、「何のために学ぶのか」について90分間対話をしてきました。このテーマで対話することで、以下のことを参加者は感じてくれたようでした。
・無我夢中になれるほど学んだことがなかった
→ゼロから興味を持てることを見つけたい
・能動的・受動的どちらも観点によっていいところがある
→テスト期間はやらされる期間 (受動的)であるが、ネガティブにならずに頑張りたい
・自分にはない色々な視点があった
・学びって奥深い
・能動的な学びをしていて、受動的な学びが役に立った
・視野が広がることが楽しい
→今回のこの企画も学びになった
・能動的な学びは、悲しい時など感情が動いたときに、能動的な学びをしようと思うことが多いイメージを抱いた。
・能動的に受動的な学びに取り掛かることを意識付けている
→得られたことを自分の中でどう消化するかが大事
・誰かの発言を踏まえて意見をいうことをまねしたい
・身近な学びってたくさんある 小さな学びを意識していきたい
・知識だけだと薄い 一回動いてやってみるとより自分の中に残る
・モチベーションが高い時こそ、能動的に学んでいることが多いことを実感できるようになっている
今回も、前回同様に、高知大学生だけではなく、東北大学生の皆さんと社会人のお二人の方と対話することができたため、自分では思いつかない考えや発想がたくさん出てきました。このような企画をすることで、普段考えることがないテーマについて話すことができ、対話の中から新しい発見や問いの対象とした言葉について深く考え、探究することができることを改めて実感することができました。また、皆さんと一緒に一つのテーマについて対話をしましょう。次回も是非、楽しみにしています。ありがとうございました。
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