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執筆者の写真学生企画 希望創発センター

2021年 第1回 高知大学×東北大学×社会人 合同哲学カフェ「仕事ってなんだろう?」

2021.12.23 19:00-21:00

テーマ:「仕事ってなんだろう?」


 今回の「対話すなっく」では、特別企画として「高知大学×東北大学×社会人」の合同「対話すなっく」を実施しました。

 今回のテーマは「仕事ってなんだろう?」で、ファシリテーターは宝金です。

 「仕事ってなんだろう?」というテーマは、我々大学生がアルバイトなどを通じて仕事の経験をしていることでもあり、さらに今後避けては通れない必ず経験することであると思い、設定しました。また、何十年も仕事をしている社会人と一緒にこのテーマについて考えることによって、我々大学生にはまだ気づいていない視点や仕事に対する捉え方など、今後就活を行う上でのモチベーション向上につながると考えました。さらに、社会人の方々にとっては、学生の率直な意見に触れられることで、新たな発見があるかもしれません。今回は、高知大学生5名、東北大学生5名、そして社会人2名による「対話すなっく」の内容を紹介していきます。


 まずは、参加者の皆さんに「仕事って聞くとどう思いますか?」という問いかけから対話した。

・アルバイト

 →月1回のアルバイト代をもらうとき(責任を感じる)

  →朝からひと汗かいたときに

  →歩合制で、お店に利益をもたらした

・お客様のご要望に応え、問題を解決したとき

 →達成感

・学校にIT技術を提供

 →学校に設置し「感謝された」ときに、感じる

・勤務歴が長くなると、店長と仲良くなる

 →お店の経営について話しているとき

・新メニューが出たとき(「天使の海老天」)

 →お客さんにお勧めして、注文してくれたとき

・高校の時の生徒会で会計担当

 →オンリーワン感、みんなから頼られている時

・その人に対して、良い変化を与えた時、

 →喜んでくれたり、元気になってくれたりすると

・お店への利益と、お客さんが喜んでくれたとき

・お客さんに接客態度をほめられた時


 ここでは、参加者それぞれが経験してきた「仕事」について話してもらい、参加者がどんなことに対して「仕事」と思っているのかを共有した。この質問では、「仕事」をすることで得られる「達成感」、「責任感」が「仕事」をするモチベーションにつながり、仕事をしようと思うキッカケになっているように感じました。しかし、なぜ皆さんは「達成感」や「責任感」を得たいと思っているのでしょうか。その真意を知るために、「仕事」をしている「意味」や「意義」について対話していこうと思いました。


 次に、「なぜ「仕事」をしていますか?」と問いかけて対話した。

・お金のため

 →お金(生活の質を高めるため)親からは学業が優先と言われている

・お金があった上で、、、

 生きていると、色々なインプットがある。そのインプットを使うことが仕事

 →力試し、自分が何ができるのかを自覚することができる

・社会と関わっていくため

 →一人暮らしで授業だけ受けていると視野が狭くなっちゃう

 →仕事をすると、考え方が異なる人と話すことができ、アップデートされる

  →勉強よりも雑談話の方が話せる

・仕事をすることで学べた

 →責任感とは何かを学んだ、人生経験としても価値がある

・社会の一員として、生活リズムを整えるため

・みんなが仕事をしているから(一つの集団として)

・楽しんで仕事をしているときは力試しをして何かを残したいと思える

→自分のできることを成し遂げたい。誰かと関わっていたい

 →何かしらの役割を持っていたい

・暇つぶし(やっていくうちに、色々考えていくのが楽しい)

・自分の憧れがある

・非日常を感じたい

・色々な世界を知り感じておきたい


 「仕事」をする意図は、やはり「お金のため」という大前提があるように感じました。「お金」がないと何もできませんもんね。しかし、深く考えていくと、「お金」がある上で成立するのかもしれませんが、「楽しい」や「憧れがある」、「他人と交流したい」など自分の成長のために「仕事」をしている参加者も数多くいました。その中で、「その仕事」を選択した理由についても考えていく流れになったので、

 次は、「なぜ、そこで(お店など)「仕事」をしていますか?」について対話した。

・趣味、興味

 →自分の理想像に近づくために

・選んだ感覚はあまりない

 →営業がやりたかったけど、人事担当になった

 →どの仕事も面白く感じるようになった

・今までやったことがないことをやろうと思った

・自分が興味を持ったことを選択

・レジ打ちも楽しい (楽しめる力がある?)

・自分の仕事を魅力的に伝えている

・運命(両想い(縁)、成り行き)


 今回、印象深かったことは、「どの仕事も面白く感じるようになった」という言葉でした。ほかにも、「楽しめる力がある」、「好奇心」など自分の気持ちをコントロールすることによって、「仕事」に対する価値を高めているように感じました。しかし、この気持ちのコントロールはどのように発動され、自分の能力として育てていくことができるのでしょうか。誰でも持っている力なのでしょうか。


 次に、「どの仕事も面白く感じるためには、どのように気持ちをコンロールしていますか?」について対話した。

・もったいない(自分なりの価値を見出すこと)

・諦める(楽しくないことを認める、理解する)

・少しでも楽しいことを見つける

・雑談することで楽しくなってきた(授業だけではつまらないから雑談を始めた)

 →信頼関係、余計なことを加えることで

・自分で考えて、自分の色を入れて、それを他人に評価される

・仕事の業務だけじゃないことにも挑戦

・仕事はめんどくさいこともあるけど、同僚と雑談することが意義深い

・配達は楽しくないけど、仙台の風景をみて写真を撮ったりすると楽しい

・達成感を得ること(考えることが重要)

→目標を持ってそれに向けて挑戦する(容易に達成できると思われる目標の設定をして、着実に達成感を得ていく)

・仕事をするなら、プロになる(大きな目標を掲げてる)

・プロになりきる!(まずは気持ちから、演じていくうちにプロになった気がする)

・その仕事の先に、何があるのかを考える

・とりあえず、「食べて」みる(食わず嫌いにならない)

・知好楽

・自分にしかできないと思い込んでみる

・仕事をする意義を考える(質や時間を勝手に決めて自己肯定感を高めている)


 今回の対話の中でも、前回の「働くとは」に引き続き、社会人の方から「知・好・楽」という言葉を紹介していただきました。この言葉は、その仕事を知っているだけの人は、仕事を好きな人にはかなわず、さらに、その仕事を好きなだけの人は、仕事を楽しんでいる人にはかなわないという言葉です。また、学生の中では、無駄だと思うことが意外と楽しい方向に進んだり、まずは挑戦してみる気持ちが大切だということを紹介してくれました。実は無駄なものなんてなくて、自分が無駄をつくり出しているのかもしれませんね。


 最後に、今回話してきたことを振り返りつつ、今後、どのような(どんな風に)「仕事」をしたいですか?について対話した。

・楽しみながら

 →仕事の意義を見出す

・自分としてステップアップしていきたい

 →社会の一員としての緊張感を持っていきたい

 →色々なことに挑戦していきたい

・仕事に依存しすぎない

 →長い人生の間で、深く考えすぎないようにしたい

・仕事を享受する人の顔を想像しながら

・自分がやったことに対して笑顔になってほしい(達成感を得られる)

・時間に制約がない仕事をしたいと思っていた→面白い人と仕事をしたいと思った

・AIが進む中で、目的を達成するだけではなくて、人間だからできることをしたい

・死ぬときに、いい人生だったと思える仕事をしたい

・あなたに任せてよかったとおもわれる仕事をしたい

・自分が楽しめないと嫌だな

・自分の枠に捉われずに果敢に挑戦していきたい


 なんと、お金のために仕事をしたいという人はいませんでした。それはもちろんお金のために働く前提かもしれませんが、今回の対話の中で出てきたキーワードを皆さんそれぞれの感性で捉え、将来自分は「こうありたい」というような理想像を意識してもらったのかもしれませんね。


 今回は、参加者12名と多く、参加者のほとんどが2時間は短かったという感想を持つほど、楽しい対話ができました。普段話しているメンバーと「対話すなっく」をするのではなく、初対面かつ年代も様々な方々と対話をしたことで自分では思いつかない発想がたくさん出てきたので、とても盛り上がりました。またすぐに第2弾をやりたい!という声が多かったので、次回は早速1月に実現する予定で考えています。また、皆さんと一緒に一つのテーマについて対話をしましょう。

 次回の合同「対話すなっく」は1月に開催予定です!!また、お会いしましょう!!



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