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執筆者の写真学生企画 希望創発センター

2020年1月6日 初ディベート!! Seekers


明けましておめでとうございます!

で始まった今年最初のseekersは、新企画「ディベート」です!!


11月23,24日に開催された、学生のためのファシリテーター研修の中で、

佐藤先生にディベートについて教えていただいて今回の新企画「ディベート」を開催することができました!本当にありがとうございます!!


とは言え、ディベートについて教えていただいてから日にちが経ってしまったことと、佐藤先生の講義を受けることのできなかった学生もいたため、改めてディベートについて勉強するところから始まりました!



ディベートとは、こういうものか!

と全体で共有できたところで、とりあえず挑戦!!


今回は開始直前にテーマを決定し、即興的に行うディベートである即興性重視型ディベート(パーラメンタリー・ディベート)を採用しました。


気になるディベートのお題は、「コンビニの深夜営業は必要か」です。

今回の参加者は9名が、肯定側3名、否定側3名、ジャッジ3名に分かれ、

ディベート、スタートです!


まず、肯定側、否定側ともにチームで話し合う時間を10分間設けて、個々人の考えを共有し、それぞれの立論を考えます。


それでは、肯定側の立論の発表です!


肯定側立論...

コンビニエンスストアの深夜営業を必要であると考えます。

全店舗の深夜営業をするわけではなく、夜に人が多く集まる駅周辺や飲み屋、また学生が多くいる大学周辺の店舗のみ深夜営業をした方が良いと考えました。

深夜にATMを利用することができたり、夜に何かあったときに利用できたりと便利であり利用する人も多くいることが予測できます。

また、夜の時間帯に働きたい人のための雇用につながると考えられます。

そのため、夜に利用の多いエリアの店舗のみの深夜営業は必要であると考えます。


3分間考える時間を取り、次は肯定側の立論に対する否定側の質疑です!


否定側…

・深夜帯の利用が多い店舗のみの営業をするとのことでしたが、具体的にはどのように対象店舗を選ぶのですか?

・深夜営業する店舗の店長やオーナーの人たちの負担が大きくなってしまうと思いますがどのように対策をしますか?

・営業する場所が限られると、たまり場になってしまうと考えられますがどのように対策をしますか?


肯定側…

・店舗ごとの売り上げや、時間帯ごとの売り上げから推測します。

・働く時間であれば、決められているのでそれを超えないように対応します。

・そこは店舗の努力であると思います。


考える時間を3分間取り、次は否定側の立論です!


否定側…

コンビニエンスストアの深夜営業を全店舗で廃止すべきだと考えます。

夜に人が集まるエリアの営業のみを行うとの話でしたが、駅自体も24時間動いているわけではないので深夜帯の営業は必要ないと思います。また、深夜帯の利用が少ないエリアを以前から利用していた人から不満が出てきてしまうと思います。

さらに、深夜営業をして気軽に利用できてしまうことから、ケガの応急手当て用品や風邪薬など専門的な商品を販売することになり、病院の役目までも担うことはより深夜営業に加え、より店員の負担を増やすことになると考えます。

以上から利用の多いエリアのみの営業では利用者の不満、店員の負担を減らすことができないため、全店舗の深夜営業を廃止するべきだと考えます。


ここで時間を3分間取り、次は否定側の立論に対する肯定側の質疑です!


肯定側…

・コンビニに夜、治療を求めたことはありますか?

・病院に行かなければならないほどの症状の場合、コンビニに行かないと思いますが...

否定側…

・症状の程度によって、求めるものが異なると思います。病院に行くまでもない風邪とかであれば...


否定側が立論になりきっていなかったため質問が難しく、肯定側が大苦戦。

否定側も立論をきちんと主張できることが必要であったと反省...。



ここで3分間取り、次は否定側の第1反駁です!


否定側第1反駁…

利用の多い店舗のみの深夜営業で営業店舗が限られることにより、たまり場となってしまうため、騒音や駐車場の電灯など近隣住民に影響が出てしまうことが考えられる。

また、労働時間の8時間を超えないように対策しても、日中8時間働くのと深夜8時間働くのでは状況が違うと考えられます。論文でも人間は健康上日光に当たることが大切であると言われています。そのため、店員の健康面を考えると深夜営業を全店舗で廃止するべきであると思います。


主観的な意見になりますが、我々はコンビニがあるから使ってしまう。病院に行く必要のない軽度な治療であっても、コンビニを頼ってしまう。重度の症状であれば病院で治療を受けるべきですし、コンビニが営業していなければ迷わず病院で早急に処置してもらえると思います。たとえ全店舗で深夜営業を廃止してもコンビニが営業している時間内で用事を済ませるだけであるので深夜営業は必要ないと考えます。


ここで3分間取り、次は肯定側の第1反駁です!


肯定側第1反駁…

一部の深夜営業であればその店舗の店長やオーナーの負担が大きくなってしまうという話がありましたが、負担が大きくなるのであれば簡単な業務をAIに行わせることで負担を軽減することができると思います。利用していた近くのコンビニの深夜営業だけなくなると不満が生じてしまうのではないかという話でしたが、コンビニは遠くても深夜に営業していることであるから利用するため、距離は問題にならないと思います。


また、営業しているとその店舗に人がたまることによる騒音などの問題が考えられるとの話でしたが、逆に集まることが限られるので警備しやすいと考えます。


3分間取り、次は否定側の第2反駁です!


否定側第2反駁…

肯定側の考えている深夜に利用の多い店舗のみの営業を行うことで人が深夜にたまってしまうことや、その影響から近隣の人たちが移動することが、肯定側でも想定されている。このように、コンビニの深夜営業を一部店舗で行うことによる影響が出てしまうのであれば、はじめからコンビニ全店舗で深夜営業を廃止すべきである。


また、夜働きたい人もいるという話でしたがコンビニで働く必要は別にないのではなく、違う職も当然あると思います。AIに仕事を任せてレジ打ちができたとしても、品出しはできないのではないかという疑問があります。AIを活用することは良いことであると思いますがそれも深夜にこだわって行うこともないと思います。

したがって、コンビニの深夜営業を全店舗で廃止すべきであると思います。


3分間取り、次は肯定側の第2反駁です!


肯定側第2反駁…

営業している店舗にだけ人がたまってしまい周囲に影響が出て、さらに店舗の負担となってしまうという指摘がありましたが、私たちもマイナスであると考えています。しかし、声掛けをすることや張り紙をするなど対策はとれると思います。


次にAIについての話ですが、現在実際に神奈川県で深夜帯の無人営業が実験的に行われています。その場所でも実際はバックヤードに人がいて、納品の手続きや品出し、防犯の意味としても人が勤務しています。そのため、すべての業務がAIというわけではありません。


次に深夜働きたい人についてですが、深夜働きたい人たちが職を選ぶ際に家や大学から近いからという理由で選ぶ人もいると思います。その人たちの選択肢を増やす面から深夜営業があっても良いと思います。


また、コンビニがなければ使わないという話がありましたが、それは何に対してもあてはまることで、テレビがなければ見ないでしょうし、コンビニに当てはめことはナンセンスであると思います。

コンビニの利点は、深夜営業していることでもあると思います。そのため、出てきた課題に対して、今あるものをゼロにするのではなく、どのように改善していくかがコンビニの課題であると思います。

以上のことからコンビニの深夜営業は必要であると思います。



これをもって両者の主張が出揃い、ジャッジによる判定を待ちます!


ジャッジの判定!

まずはコミュニケーション点の判定です。

コミュニケーション点とは、発言者にそれぞれ5点ずつ与えられていて、声の大きさや聞き取りやすさ、笑顔などが該当します。


ではその結果は、


54対52で肯定側の勝利です!!


次にディベートの判定!

ディベートの判定は、どちらの主張がいかに論理的に行われていたかを3人のジャッジが

せーの! で良かった方に指をさして決定します!


ではその結果は、


2対1で否定側の勝利!!



ここでジャッチによる講評です!

肯定側は、はじめ考える時間が少なかったこともありますが、

ここが問題だ!というものが何なのかをはっきりと提示できていれば、

もっと軸からぶれない主張となったと思います。

逆に否定側は、否定しにくい形となっていましたが、内因性などの主張から否定側の勝利となりました!



ディベートを行った感想として…


今回のディベートは即興型であったため、根拠となる情報を集めることは難しく、発表者の実体験などがある方がそのままの根拠となるとは思わないがジャッジしやすくなるのではと思った。(Aさん)


時間がないことから主観的な意見が多くなってしまった。

もっとデータを根拠とした議論ができれば、問題の提示となる内因性につながると思った。

否定側では、立論の段階でコンビニの深夜営業を全店舗ではなく、一部のみとする考えでいたが、肯定側の立論とかぶってしまい十分な否定意見を主張できなかった。

今回は実際に行われているテーマを使用したが、テーマ設定も考える必要があると感じた。

今回であれば「全店舗でコンビニの深夜営業を廃止すべきである、是か否か」の方がより議論が深まったかもしれない。(Hさん)



初めて自分たちでディベートを行ってみて、テーマ設定やジャッジの判定基準、時間配分など、まだ様々な課題があることが分かりました!

今回見つかった課題を今後のディベートに向けて改善していきたいと思います!!


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